合成植物ホルモンフリー細胞培養株によるモモの赤色色素生産
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[要約]
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モモの未熟果実由来の継代培養細胞から、選抜により赤色のアントシアニン色素生産培養系を確立した。さらに、増殖と色素生産に合成植物ホルモンを必要としないホルモンフリー色素生産株を得た。これらの色素生産濃度は乾燥細胞重当たり、1.2〜1.4%であった 色素生産培養系を確立した。さらに、増殖と色素生産に合成植物ホルモンを必要としないホルモンフリー色素生産株を得た。これらの色素生産濃度は乾燥細胞重当たり、1.2〜1.4%であった 。
新潟県食品研究所・園芸特産食品課
[連絡先]0256-52-0448
[部会名]食 品
[専門] バイテク
[対象] 果樹類
[分類] 研 究
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[背景・ねらい]
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農産加工食品の新しい付加価値向上手段として、従来の合成色素に代わる新しい天然色素が求められている。そこで、天然物からの大量抽出が困難なモモの赤色色素を、植物細胞培養によって生産するため、色素生産能を有し、かつ増殖する株を細胞選抜によって獲得すると共に、食品素材としてより望ましい、合成植物ホルモン不要の色素生産系を確立する。農産加工食品の新しい付加価値向上手段として、従来の合成色素に代わる新しい天然色素が求められている。そこで、天然物からの大量抽出が困難なモモの赤色色素を、植物細胞培養によって生産するため、色素生産能を有し、かつ増殖する株を細胞選抜によって獲得すると共に、食品素材としてより望ましい、合成植物ホルモン不要の色素生産系を確立する。農産加工食品の新しい付加価値向上手段として、従来の合成色素に代わる新しい天然色素が求められている。そこで、天然物からの大量抽出が困難なモモの赤色色素を、植物細胞培養によって生産するため、色素生産能を有し、かつ増殖する株を細胞選抜によって獲得すると共に、食品素材としてより望ましい、合成植物ホルモン不要の色素生産系を確立する。
[成果の内容・特徴]
- @モモ(山根白桃)の未熟果実由来培養細胞株(淡黄色)をMS基本培地(pH5.7)+オーキシン(NAA 2.0mg/l),サイトカイニン(BA 0.2mg/l)+3% SUC,5000 lx 12hr 光照射条件下で継代培養を続け、出現した赤色細胞の選抜を行った。色素生産能と増殖能の両方を備えた株は継代開始直後の硬いカルスからは得られず、約40代( 3年)経過したソフトなカルスから得られた(表1)。
- Aホルモンフリー培地で増殖する色素生産株は、合成植物ホルモン(NAA,BA)を含まない培地に移植し、選抜・継代を繰り返すことにより得られる(表1)。
- B色素生産株のアントシアニン濃度は、乾燥細胞重当たり継代培養株で約1.4%,ホルモンフリー株で約1.2 %であった。これらの色素含量は食用時のモモ果実と比較すると、果肉の約70倍、果皮の約9.5 倍以上の濃度である(表2)。
- C培養細胞が生産するアントシアニンは、起源であるモモの果肉成分と同じ単一組成の、Cy-3-Gと推定される(図1)。
[成果の活用面・留意点]
- 実用化に向けて、さらに色素生産濃度や培養効率(液体培養等)の向上等の詳細な条件検討が必要である。
[その他]
研究課題名:植物細胞培養による色素生産と利用技術の開発
予算区分 :県特研
研究期間 :平成8年度(平成4〜8年)
研究論文等:第5回植物細胞分子生物シンポジュウム 講演要旨集,p48,1996
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