切り花用アジアティック系ユリ新品種「S91−384」、「S91−424」、「S91−432」、「S91−471」
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[要約]
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増殖率が高く、切り花用のアジアティック系のユリで、中輪の「S91−384」並びに胚培養を利用した小輪の「S91−424」、「S91−432」、 「S91−471」の計4品種を育成した。
富山県農業技術センター・野菜花き試験場
[連絡先]0763-32-2259
[部会名]野菜・花き
[専門]育 種
[対象]花き類
[分類]普 及
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[背景・ねらい]
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増殖率が高い切り花用の中・小輪のアジアティック系品種の育成を目標とした。
[成果の内容・特徴]
- @育成経過
- 「S91-384」、「S91-424」、「S91-432」は昭和63年に、「S91-471」は昭和61年に交配した。「S91-384」は「福娘」に「コネチカットキング」を交配して育成した。「S91-424」は「小娘」に当場育成系統(「エンチャントメント」×トサヒメユリ)を、「S91-432」は当場育成系統(「エンチャントメント」×トサヒメユリ)にトサヒメユリを、「S91-471」は「エンチャントメント」にトサヒメユリをそれぞれ交配し、胚培養によって育成した。これらは、りん片培養によって増殖するとともに特性検定(露地、促成、抑制栽培特性、増殖特性、病害抵抗性)を行った結果、優良と判定されたので、平成8年に品種登録の申請を行った。
- A特性の概要
- ア.「S91-384」はオレンジ色、極少斑の中輪で、草丈は高く葉向きは水平で、茎は強い。露地開花期は6月中旬である(表1)。促成、抑制栽培において草丈が高くて茎も強く、良好な切り花が得られる(表2、表3)。増殖特性は優れている(表4)。また10cm以下の小球でも切り花生産が可能であるため、切り花用球根の養成期間を短縮することも可能である(表1、2)。
- イ.「S91-424」は黄色の小輪で草丈は高い。また、草姿のバランスがよく、段咲きで花数が多い。露地開花期は6月初旬で早咲きである(表1)。促成、抑制栽培において良好な切り花が得られる(表2、3)。増殖特性は良好である(表4)。
- ウ.「S91-432」は赤色の極小輪で、草姿はトサヒメユリに似る。草丈は高く花は段咲きで、露地開花日は6月上旬の早咲きである(表1)。促成栽培において良好な切り花が得られる(表2)。増殖特性は優れている(表4)。
- エ.「S91-471」はオレンジ色の小輪で、段咲きで花数が多い。花梗のまとまりがよく密植が可能なため、切り花だけでなく花壇用にも適する。露地開花期は6月中旬である(表1)。促成、抑制栽培において良好な切り花が得られる(表2、3)。増殖特性は優れている(表4)。
[成果の活用面・留意点]
- @球根生産ではユリ球根生産地全域、促成、抑制栽培ではユリ切り花生産地全域に適応する。
- Aアブラムシ防除のため養成期間中は網室内で栽培する。
[その他]
研究課題名:組織培養による花き新品種の育成
予算区分 :県単
研究期間 :平成8年度(昭和60〜平成8年)
研究論文等:なし
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