サトイモ品種「石川早生」における水晶症状の発症要因
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[要約]
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サトイモの水晶症状の発生は、品種「石川早生」の子芋に特有に見られ、孫芋肥大にともない拡大し、葉面積が小さいほど助長される。このことから、地上部から地下部に供給される同化生産物の絶対量が不足すると、子芋の貯蔵養分の一部が孫 芋の肥大に使用されるために発症すると考えられる。
富山県農業技術センター・野菜花き試験場
[連絡先]0763-32-2259
[部会名]野菜・花き
[専門]栽 培
[対象]根菜類
[分類]指 導
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[背景・ねらい]
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近年、サトイモの品種「石川早生」に水晶症状が発症し、市場で大きな問題となっている。本症状は芋の一部が水浸状になり、食味が著しく劣るものである。そこで、その発症要因を明らかにし、発症防止の参考とする。
[成果の内容・特徴]
- @水晶症状は、品種「石川早生」の子芋に特有に認められ、時期的には孫芋の肥大初期から親芋の着生部に発症し、孫芋肥大に伴い次第に拡大する(図1)。症状の発症は孫芋の着生数が多い子芋ほど多く(表1)、形状的には長形や三角形の子芋に発症が多い(表2)。
- A「石川早生」の乾物率は、症状の発症しない「大和」に比べて低く、症状の発症程度が顕著なほど子芋の乾物率は低くなる(表3)。また、症状発症部分では、ヨード反応は認められず、症状発症芋は健全芋に比べ、デンプン含量は著しく少ない(表4)。
- B孫芋1個当りの葉面積が小さいほど、水晶症状の発症指数は大きくなる(図2)。
- C以上のことから、「石川早生」に発症する水晶症状は、地上部から地下部に供給される同化生産物の絶対量が不足した場合、孫芋の肥大に子芋の貯蔵養分の一部が使用されるために発症すると考えられる。
[成果の活用面・留意点]
- @「石川早生」を栽培する産地に適応する。
- Aできるだけ多くの生葉数を確保するために、灌水作業等のしやすい圃場を選定し、灌水、薬剤散布を適切に行う。
- B収穫は9月中旬までに終える。
- C出荷調製の際には、形状が長形や三角形で孫芋のたくさん着生していた痕がある子芋は除去する。
[その他]
研究課題名:サトイモの障害発生防止技術
予算区分 :県単
研究期間 :平成8年度(平成6〜8年度)
研究論文等:なし
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