ジベレリン処理適期把握のためのブドウ「デラウェア」(露地)の開花期予測法
-
[要約]
- 「デラウェア」の満開期は4月6日から40日間の最高気温積算値と相関が高くこの予測式からジベレリン処理の適期を把握することができる。
新潟県園芸試験場 果樹課
[連絡先]0254-27-5555
[部会名]果 樹
[専門]栽 培
[対象]果樹類
[分類]指 導
-
[背景・ねらい]
- デラウェアのジベレリン処理適期の把握に気象条件からの開花期予測は必要不可欠なものとなっている。しかし、近年気象変動が著しく、4月16日起算30日間の平均気温積算値に基づいていた従前の予測モデル(昭和50年頃作成)では不十分と思われるため、最近のデータによりこれを見直し、より精度の高い開花期予測を行う。
[成果の内容・特徴]
- @2月1日から10日おき(4月は5日おき)に起算日をもうけ、開花期までの気温積算値の変動係数をみると、開花始め、盛りいずれも最高気温積算値の3月11日から10日(5日)おきで4月6日までを起算日とした場合の変動係数が低かった(データ省略)。
- A相関の最も高かったのは、4月6日起算40日間の最高気温積算値と満開日の関係で、次式から満開日の予測が可能である(表1、図1)。
- Y=−0.077X+64.502(r=−0.884**、n=14)
- Y:6月1日起算のデラウェアの満開日
- X:4月6日〜5月15日の40日間の最高気温積算値(日℃)
- B本予測式は、昭和57年から14年間の聖籠町における観測に基づく。
[成果の活用面・留意点]
- @デラウェアのジベレリン処理(開花前)適期中心日は、満開日のおおむね14日前であり、本式を用いることによりジベレリン処理適期を簡便に把握でき、生産の安定が図られる。
- A実際の予測に際しては、その後の気象変動によって前後することが考えられるので、花穂の状態や花冠長、花らい重など他の方法も併せて総合的に判断する(表2)。
[その他]
研究課題名:主要果樹の開花および成熟予測技術の確立
予算区分 :県単情報特研
研究期間 :平成8年度(平成6〜9年)
研究論文等:な し
目次へ戻る