ニホンナシ「筑水」のカラーチャートを利用した収穫適期の判定


[要約]
ニホンナシ「筑水」のカラーチャートを利用した収穫適期の判定には、赤道部表面色または赤道部地色を用いることが適当である。収穫適期の目安は、赤道部表面色のカラーチャート値 2.5である。なお、表面色の着色の不良等により地色を用いる場合は、赤道部地色のカラーチャート値 2.0を目安にする。
富山県農業技術センター・果樹試験場    
[連絡先]0765-22-0185
[部会名]果樹
[専門]栽培
[対象]果樹類 
[分類]普及 

[背景・ねらい]
「筑水」は、食味が良好な極早生品種であるが、ていあ部地色の変化が乏しいため、従来ニホンナシで行われている、ていあ部地色による収穫適期の判定を行った場合、収穫果に未熟果や過熟果の混入が多い。そこで、千葉農試等で開発された‘筑水’の表面色用カラーチャートの本県における適応性を検討し、市場出荷を考慮した収穫適期(良食味で日持ち性5日程度)の判定方法および目安を明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. @カラーチャートを利用した収穫適期の判定には、表面色は千葉農試・栃木農試・三重農技センター作成のニホンナシ「筑水」用カラーチャート、地色は農水省作成ニホンナシ地色カラーチャートを用いる。
  2. Aていあ部地色は、カラーチャート値の変化の幅が小さく(図1)、カラーチャート値別の果実品質のバラツキが大きい(表1)ため、収穫適期の目安にならない。赤道部表面色、赤道部地色は、カラーチャート値の変化の幅が大きく、果実をカラーチャート値別に細分でき(図1)、カラーチャート値別の果実品質のバラツキが小さい(表1)
  3. B食味指数 3.0を下回った果実は食味が不良となり、その時の硬度は 4.0ポンド程度で、これらが日持ち性を判定する基準となる。このことから、良食味で5日程度の日持ち性を得るためには、赤道部表面色のカラーチャート値 2.5(表2)、赤道部地色のカラーチャート値 2.0(表3)が収穫適期の目安となる。
  4. C図1から「筑水」の収穫適期は、満開後90〜115日の間と推定できる。

[成果の活用面・留意点]

  1. @「筑水」の収穫適期判定技術として活用できる。
  2. A無袋栽培における収穫適期判定法である。

  3. [その他]
    研究課題名:「筑水」の栽培法確立試験
    予算区分 :県単
    研究期間 :平成8年度(平成3〜4、8年)
    発表論文等:ニホンナシ「筑水」のカラーチャートを利用した収穫適期の判定について、園芸学会北陸支部講演要旨、1996
    
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