牛ふんの堆肥化過程における揮発性脂肪酸とアンモニア態窒素の動態
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[要約]
- 牛ふんの堆肥化において、酸素が供給されている条件下では腐熟は進行し、揮発性脂肪酸とアンモニア態窒素は減少する。還元層では揮発性脂肪酸・アンモニア態窒素は増加するが、切り返しにより減少し、臭気が改善される。
新潟県畜産試験場・草地飼料課
[連絡先]新潟県畜産試験場・草地飼料課
[部会名]畜 産
[専門]環境保全
[対象]家畜類
[分類]指 導
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[背景・ねらい]
- 家畜ふんの堆肥化において、初期水分の違いによる腐熟の進行状況と臭気物質である揮発性脂肪酸(VFA)・アンモニア態窒素 (NH3ーN)の動態の相互関係を明らかにし、酸素供給の重要性を示す。
[成果の内容・特徴]
- @初期水分がやや低い条件(副資材モミガラ:初期水分67%区、オガクズ:70%区)ではVFA・NH3-Nは速やかに減少し、ふん臭が弱まり、2週後も中心部まで酸素が供給されていると判断される。(図1、表1)
- A初期水分が高い条件(モミガラ・74%区、オガクズ・75%区)では中心部への酸素供給が不足し還元層が形成される。還元層ではVFA・NH3-Nは増加し、pHの低下がみられる。
- B還元層の色は黄褐色のままであり、臭気が強く、表層の酸化層と比較して容易に判別できる。
- C切り返しにより酸素が供給されると還元層は酸化され、腐熟は好気的に進行する。その結果、陽イオン交換容量(CEC)が高まり、VFA・ NH3-Nは減少し、硝酸化成が進んで臭気が改善される。
[成果の活用面・留意点]
- @搾乳牛ふんについてのデータであるが他の家畜ふんについてもほぼ適用できる。
- A還元層が形成された場合、切り返し等により酸素を供給し酸化層に変える必要がある。
- Bこの成果は酸素供給状態と腐熟の初期過程の進行状況を示すものであって、堆肥の「完熟判定」を表しているものではない。
[その他]
研究課題名:耕種サイドの要望に対応した良質堆肥生産技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成8年度(平成6〜7年)
発表論文等:副資材の異なる各種畜ふんの堆肥化特性について
日本畜産学会北陸支部会平成8年度大会講演、1996。
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