積雪地帯におけるライムギ混作によるイタリアンライグラスの倒伏抑制


[要約]
耐雪性が優れるライムギ(品種サムサシラズ)をイタリアンライグラスに、 種子数で10%混作することにより倒伏が抑制できる。なお、この場合のライムギの乾物収量構成割合は約30%である。
富山県畜産試験場・飼料環境課
[連絡先]0764-69-5921
[部会名]畜  産
[専門]栽  培
[対象]牧草類
[分類]普  及

[背景・ねらい]
イタリアンライグラスは、栄養性、嗜好性、収量性が高いことから冬作の基幹草種として広く栽培されているものの、やや倒伏し易く、地域によってはライコムギを混作して倒伏を抑制する方法が普及しつつある。しかし、北陸においては、ライコムギは根雪期間が長い年には甚だしく枯死するため利用できない。一方、ライムギは耐倒伏性がライコムギより劣るものの耐雪性が高く、ライムギを用いることで倒伏抑制ができれば、北陸において安定した倒伏抑制が可能と考えられる。このため、倒伏を抑制するためのイタリアンライグラスとライムギの最適な混作割合を検討する。 

[成果の内容・特徴]

  1. @収穫時の倒伏面積割合、収量構成割合から判断して、ライムギの混作割合は種子数で10 %が適当である(表1)
  2. A種子数比率でライムギ混作率を10%とすると、10a当たりの播種量はイタリアンライグ ラス2.7kg、ライムギ1.9kgである(表2)
  3. Bライムギを混作することでイタリアンライグラスの挫折荷重は小さくなるが、挫折荷重 が大きいライムギに支持され、倒伏が抑制される(表3)

[成果の活用面・留意点]

  1. @北陸地域などの根雪期間が長い地域でのイタリアンライグラス栽培に適する。
  2. Aライムギは、刈り取り後再生しないため、イタリアンライグラスの一番草にのみ有効で ある。
  3. vB両草種では種子の大きさや比重が異なるので、混作率を均一にするためには、それぞれ別々に播種する必要がある。

  4. [その他]
    研究課題名:イタリアンライグラスの倒伏抑制試験
    予算区分 :国補(畜総)
    研究期間 :平成8年度 (平成6〜8年)
    発表論文等:なし
    
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