コナガの幼虫寄生蜂Cotesia plutellaeの発生消長および発育期間
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[要約]
- Cotesia plutellaeは5月から寄生がみられ、7月上旬に最高寄生率が約40%となり、9月上旬まで高い寄生率で推移した。C. plutellaeの繭の発生ピークは、コナガ若中齢幼虫の発生ピークより約1週間遅れた。温度と発育期間の関係から、雌の発育零点は10.0℃、有効積算温度は189日度となった。
福井県農業試験場・生産環境部・昆虫研究チーム
[連絡先]0776-54-5100
[部会名]生産環境
[専門]作物虫害
[対象]葉菜類
[分類]研究
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[背景・ねらい]
- 薬剤以外の防除法を含めた総合的防除対策が必要となっているため、コナガの寄生性天敵を生物的防除に利用する。
[成果の内容・特徴]
- @一般農家のキャベツ圃場におけるコナガの幼虫、蛹寄生蜂はコマユバチ科の幼虫単寄生蜂C. plutellaeが継続的に最も高い寄生率を示した。C. plutellaeの寄生は5月上旬からみられ、7月上旬には最高寄生率が約40%となった(図1)。
- A農薬無散布キャベツ圃場では、C. plutellae繭(コナガの老齢幼虫期に寄主の体表に出て繭となる)の発生ピークは、コナガ若中齢幼虫の発生ピークより約1週間遅れた(図2)。
- B実験室内で中齢幼虫30頭にC. plutellae雌成虫1頭を1日間放飼し、ダイコン芽生えで飼育して、寄生状況を調べた。C. plutellaeの寄生率は61.3%(コナガとC. plutellaeの合計n=1239)となった。
- CC. plutellae成虫の寿命は9.6±2.1日(n=30、平均±95%信頼区間)、産卵は羽化当日から死亡するまで行われた。雌成虫がコナガ幼虫に産卵し、蛹まで発育して繭となるのは親1雌当たり25.1±7.3頭(n=27)であった。
- D15℃、20℃、25℃でC. plutellaeの卵〜成虫までの発育速度を調べ、発育零点を求めた。発育零点は雌雄とも10.0℃、有効積算温度は雌189日度、雄183日度となり(図3)、コナガの274日度より少なく、コナガより短い日数で世代を繰り返すことができる。
[成果の活用面・留意点]
- C. plutellaeを用いた生物的防除のための増殖技術に活用する。
[その他]
研究課題名:コナガ天敵類の活用による防除法v
予算区分 :県単
研究期間 :平成8年度(平成6〜8年)
発表論文等:コナガの幼虫寄生蜂Cotesia plutellaeの発生消長および発育期間,第49回北陸病害虫研究会講要,1997.
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