モモ枝折病の薬剤散布による防除技術
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[要約]
- モモ枝折病の防除には、発芽期から収穫前までの期間、および収穫後のチオファネートメチル剤またはTPN・ベノミル剤の散布が有効である。
新潟県園芸試験場・環境課
[連絡先]0254-27-5555
[部会名]生産環境
[専門]作物病害
[対象]果樹類
[分類]普 及
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[背景・ねらい]
- 1991年に、新潟県西蒲原郡中之口村のモモ栽培圃場で、灰星病の花腐れに似た症状、および果実被袋後の落果が発生した。発生の様相、病徴および罹病枝から分離した病原菌を検討し、枝折病(Fusicoccum sp.)と診断した。激発圃場では、落果が甚だしく収穫皆無となる場合も認められた。その後、発病地域の拡大が見られ、1994年には中之口村を中心に7市町村に及んだ。国内における同病の発生と被害の報告例は、1950年の神奈川県及び、1975年頃の静岡県の2件にかぎられ、同病害に対する登録農薬が無かった。そこで、同病害に対する有効な殺菌剤と、その使用方法を明らかにして、被害拡大の回避を図る。
[成果の内容・特徴]
- @胞子飛散は4月第1半旬から見られ、気温の上昇とともに増加して、6〜7月に盛期となる。秋季にも飛散が認められる(図1)。
- Aモモ枝折病の発病圃場において、チオファネートメチル水和剤1000倍またはTPN・ベノミル水和剤1000倍を発芽後の生育期(4〜6月)に数回散布すると、新梢発病と収穫期の落果を抑制できる(防除価76〜100)(表1)。。
- Bまた同様に、収穫後(8〜9月)に散布すると、翌春の芽の発病を抑制できる(防除価75〜82)(表2)。
[成果の活用面・留意点]
- @薬剤散布による防除は、病芽や病枝の剪除処分、防風ネット設置などの耕種的防除と 併せて実施する。
- A圃場における発生程度を勘案して、散布回数を減じて良い。
- B本試験の結果チオファネートメチル水和剤およびTPN・ベノミル水和剤は、同病害に対 し適用拡大登録がなされた。
[その他]
研究課題名:もも枝折病防除技術緊急対策
予算区分 :県単特別研究
研究期間 :平成8年(平成6〜7年)
発表論文等:新潟県におけるモモ枝折病の発生について、園芸学会北陸支部要旨1994。
新潟県におけるモモ枝折病の発生と防除について、日本植物病理学会報62巻3号1996。
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