水稲乾田直播栽培における省力的除草体系
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[要約]
- 乾田直播の除草体系は、播種後湛水するまで畑状態の期間が長いため、従来は3回(液剤+液剤+粒剤)体系であったが、新除草剤(シハロホップブチル・ベンタゾンNa塩)の導入によって除草効果が向上し、2回処理(播種20日後液剤+30日後 粒剤)体系による省力化が図られた。
福井県農業試験場・作物経営部・直播栽培研究チーム
[連絡先]0776-54-5100
[部会名]作物生産
[専門]栽 培
[対象]稲 類
[分類]普 及
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[背景・ねらい]
- 乾田直播栽培は播種後、出芽苗立まで畑状態の期間が長く、除草は播種直後+イネ出芽期(播種2週間後)+イネ2葉期(播種24日後入水1〜2日後)の3回体系が必要である。しかし、液剤は10a当たり80〜100 の水に溶かして噴霧するため、大区画水田では多労を要する。そこで葉期の進んだヒエにも効果のある新薬剤を活用し、除草体系の省力化を検討した。
[成果の内容・特徴]
- 4月中旬に耕耘・整地・鎮圧を行った後、5月上旬に施肥・播種し、水稲が2葉期に達する6月初めより入水を開始した。除草方法は播種20日後(イネ2葉期)のシハロホップブチル・ベンタゾンNa塩液剤+播種1カ月後(湛水7日後)のベンスルフロンメチル・ベンチオカーブ・メフェナセット粒剤の2回体系である(表1、表2、図1)。乾田直播栽培における雑草の主な草種は、タイヌビエ、タカサブロウ、タデ類等の水田雑草であった。
- @シハロホップブチル・ベンタゾンNa塩液剤1回処理(播種1カ月後)のみでは、後発生のヒエが認められた。しかし、同剤と湛水後土壌処理効果をもつ粒剤との2回体系では、効果が持続し、後発のヒエも少なかった(表3)。また、今回の2回体系は、従来の3回体系に比べて薬害も少なく収量への影響はなかった(表4)。
- A除草剤散布に要する延作業時間は、液剤が管理機搭載のブームスプレアで2時間/ha、粒剤はカーペットダスタを用い、1時間/ha程度である。しかし、従来の3回体系は、最初のプロメトリンベンチョカーブ乳剤の散布時期が播種作業と重なるため、組作業となり、またDCPAは2葉以下のヒエにしか効果がないため、ヒエの葉令を常に観察する必要があった。しかし、シハロホップブチル・ベンタゾンNa塩液剤はヒエ4.5葉まで効果があるため、湛水前日まで処理を遅らせることが可能で、大巾な省力化を図ることができる。
[成果の活用面・留意点]
- @シハロホップブチル・ベンタゾンNa塩液剤は10a当たり原液1 を70〜100 の水に希釈し、茎葉散布を行うが、本剤は加水後、すみやかに短時間で効果が半減するため、散布液の調製は使用当日に行う。
- A粒剤散布時の減水深は2p/日以下になるよう留意する。
[その他]
研究課題名:乾田直播栽培における効率的除草対系
予算区分 :国補(先進的水田基盤営農対策実証調査)
研究期間 :平成6〜8年度(平成6〜9年)
発表論文等:なし
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